この名言は随所で引用されています。一番有名なのは東京グールとかでしょうか?いや、それともウテナ?
私が一番初めに知ったのは「少女革命ウテナ」から。
卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。我らが雛で、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ。世界を革命するために。(少女革命ウテナより引用)
ウテナは私が好きなアニメの一つです。あまり人に勧められる作品ではないのですがラストまで見てほしい作品です。多感な時期の10代の後半に見てしまったので自分の価値観にあまりにも影響を与えられてしまいました。だから君たちにも見てほしい。
さてこの名言の「卵は世界だ云々~」の元ネタはヘルマン・ヘッセの「デミアン」から
すべての人間の生活は、自己自身への道であり、一つの道の試みであり、一つのささやかな道の暗示である。どんな人もかつて完全に彼自身ではなかった。しかし、めいめい自分自身になろうと努めている。ある人はもうろうと、ある人はより明るく。めいめい力に応じて。だれでもみな、自分の誕生の残りかすを、原始状態の粘液と卵の殻を最後まで背負っている。ついに人間にならず、カエルやトカゲやアリにとどまるものも少なくない。(はしがき)
ヘルマン・ヘッセは日本でも知らない人はいないでしょう。国語の教科書にも載っている「少年の日の思い出」の著者です。エーミールとかクジャクヤママユとかのキーワードを聞けばすぐに思い出すでしょう。