ワンパンマンとは?
その名前通り人間が住んでる街にやってきた敵を主人公のサイタマが一撃で倒す俺TUEEE系の話。
一撃で敵を倒す
そんな格ゲーは面白いのか?
まず格闘ゲームという競技性について話さなければならない。
ストリートファイターや鉄拳といった格闘ゲームはeスポーツの代表格でもあり技の読み合い(プロ同士ならフレーム単位での読み合い)素人じゃ出せない技のコンボやコマンドキャラ毎の差、また偶然性も相まって競技性が高い。
もしストファイや鉄拳といった格ゲーシステムでワンパンマンを作ったらどうなるのだろうか?
①敷居は低い
格闘ゲームは基本的に初心者お断りゲームである。初心者ならまず波動拳は出せないからだ。
技のコンボは続かず、そもそも必殺技などは難しいコマンドで判定もシビア。毎日練習して一週間かかってようやく出せる程度である。
しかし、ワンパンマンならコンボやコマンドなど要らない。一発でいいからだ。
ただボタンを押し当てるだけで敵を倒せる。赤ちゃんでもできる格闘ゲームだ。
②競技性はあるのか
まずゲームバランスだが、これは当たり前のように壊れている。サイタマというキャラが存在している以上、他のキャラを使う価値はない。
つまり、ワンパンマンの格ゲー大会やランクマッチといったpvpの試合は全てサイタマになるだろう。
サイタマ同士の戦いになるわけだが、ここで一つの疑問が生まれる。
チート能力vsチート能力はどっちが勝つのか。
サイタマはチート主人公なのだから攻撃力だけでなく防御力も最強である。
ならばワンパンで倒せないのではないのか?
これは一撃で倒すという事実に矛盾する。
また一撃で倒せても最強のサイタマが敗けるという矛盾が起こる。
つまりサイタマ同士の闘いは勝ち負けという概念が存在しないため、勝ち負けを決めるという競技性の大前提を無視する。
また仮に無理矢理勝ち負けという概念を当てはめるために最初にパンチを当てたの方の勝ちとした場合、反射神経勝負となり、さらに回線負けなどが起こる。
どちらが反射神経良いのか勝負など競技性もクソもない。
つまりワンパンマンの格ゲーは格ゲーというジャンルに収まることができないという性質があり、これが今までワンパンマンのゲームが出ない理由でもあるだろう。
③サイタマの気持ちになれるゲーム
もはや格ゲーではないので格ゲーとしての価値を見出すことは不可能。ならばキャラゲーとしてはどうなのだろうか?
しかし、敵を一撃で倒せる、RPGでいうならばLV999で新しく始めるといういわゆる「強くてニューゲーム」
ストーリーモードで他のキャラも動かせるのならキャラゲーとしては完成度を高くすることはできるだろう。
また、このゲームの一番の魅力はサイタマの気持ちになれるということである。どんな敵も一撃で倒せるので虚無感に浸れる。
主人公のサイタマに感情移入できる神ゲーであろう。
ちなみに僕はアニメワンパンマンを全然見ておらずよく知りません。