三月生まれの生存戦略

Twitterで言えないこと書きます。3月生まれで苦しむ子羊たちの先導者になります。

少年革命家 ゆたぼん について

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『少年革命家ゆたぼん』とは小学校不登校でyoutuberを目指すといいYahoo!ニュースに取り上げられTwitterで大炎上した10歳の子供である。

 

まず先に言っておくが、私はゆたぼんに学校行けとは言わないし彼を批判する記事ではない。

 

むしろ肯定的であること示しておく。

 

彼を批判することで社会の自由度は減り全体的に不幸になっていくだろうなと私は思います。

 

 

 

① 学校に行かないことはアリ?

 

そもそもまず中学校卒業までどんなことがあっても卒業できるようなセーフティネットが構築されている。不登校でも不登校生のための学校があり、(よく裏学校とか言われてるやつ)自分の知り合いの不登校も中学校に全く来なかったが卒業して高校にまで進学できている。

 

小卒、園卒とかなる方が難しい。

それと高卒も高卒認定試験とかいうクソ楽な試験で高卒扱いになれるし大学受験資格でもあるので大卒にもなれるチャンスがある。

要は学歴などいくらでも得られる手段があり、今学校行かなくては人生終わるなんてことはありえない。

本人のやる気次第な部分もあるが…

 

それと批判の一つで「学校とは社会性を育てる場所であり〜」

人間形成どうこうの話だが、これは完全に大昔の話であり、学校しかなく人間関係も小中高の友達関係がずっと続いていく社会であった昭和の考え方である。

 

まず社会性を育てる等の話だが、社会性とは自分がいる環境内の影響を受けて育っていく。学校という共同体のみが社会性を育てるわけではない。家族や親戚などの血縁、村や集落などの住んでいる場所の地域共同体、SNSでつながりが発達した今の時代であればネット環境も社会性に影響を与える。子供にとって学校と家族しかなかった太古の時代とはわけが違う。

 

それと今の学校の教育が時代や社会に適合できているのかも疑問。これについて話が長くなるのでまた後で。

 

 

私は別に「学校に行くな!」とは言わない。しかし、学校に行かないという一つの手段として選ぶ可能性はアリと言いたい。

行く行かないは本人の自由であり、「学校に行かないと〜」等の批判が強くなりすぎてこの空気感が全国の不登校生にとってプレッシャーになる方が大問題。

 

そんなに学校に行かせたきゃゆたぼんを養子にして無理やり行かせれば?

 

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②ゆたぼんが叩かれる理由

 

ゆたぼんが批判を受ける理由はいくつかある。

まず日本の家族主義の考え方について。

 

沖縄のクソガキが学校行かずにyoutuber目指そうが私たちの人生に直接影響しないのだからどうでもよく勝手に成れば?と思うのが普通っぽいけど誰も思わない。

 

これは日本の家族主義と言える。他人のガキを自分の息子のように扱う。家族という形態が本来の血の繋がりを超えて、またそのような意識が潜在的にあり価値観で表に現れる。

 

この家族主義は全体主義とも深く結びつき、「出る杭打たれる」の社会形成の一因でもある。

 

本来、日本は家(制度)があり家族主義が浸透しています。

また天皇制も関係し天皇を父として扱い、国家を巨大な家族として思ってる人は今でもいます。「今でも」と言ったのは戦後においてこの関係、価値観は解体していったからです。厳密に言うならば、「国のため」「天皇のため」という愛国心等の価値観は解体されたが現代の世界的なトレンドであるナショナリズムの波により復活しつつあると言えるでしょう。

 

しかし、解体されても家族という特殊な感覚は本来の繋がりを超えて扱われている。

例えばペットも家族の一員として考える人は多い。

血のつながりもなく、ましてや人間ですらないのに家族という形の「愛情」を込められている。

この家族主義すなわち家制度は日本の会社経営にも影響し、例えば終身雇用制度とも関係してあります。戦前、高度経済成長の会社などは第二の家として扱われていた。会社に入社するという感覚は新たな家族になるという感覚に近く、終身雇用制度というずっとその会社にいるという価値観は死ぬまでずっとこの家族でいるという形で受け止められていた。現在では終身雇用制度などはどこの会社も維持できず崩壊していますが。

また同じような価値観で戦前の「国のために死ぬ」という価値観も「家族のために死ぬ」という考えが外堀を埋めてくれたおかげで受け入れられていた。

この価値観が押し出されていない現代の日本で「国のために死ぬ」とか言ったらアッチ系の人たちに大批判されること間違いない。

「家族のために死ぬ」がすんなり受け止められるのは日本の侘び寂び文化の「自己犠牲」の愛するものための尊き犠牲に依存してる。

ブラック企業サービス残業するのもこの家族主義価値観による影響もあるのではないだろうか?

 

家族主義についてはまだ自分ですら納得できる見解を見出せてないのでただ思ってることと社会現象について結びつけた文章の羅列に過ぎませんが、私が言いたいことはこの価値観や空気が日本全体に浸透していることは確かであり、抜け出せず中途半端であることと本件のようなものにも影響していることです。

 

ゆたぼんのような自由個人主義者が現れることは異端であり、それは自分たちの行動原理でもある考えにも反する。ゆたぼんの生き方を認めてしまうと今の自分はなんなのか、輪を乱す者が現れると批判するのは当たり前のことです。ましてや自由だのロボットだの自己実現の道を諦めた人にとっては耳障りな言葉でしかないわけですから。

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③小学生youtuberは基本的に炎上する運命

 

瞬殺のコルバルトとか肉まん少女とか基本的に小学生youtuberは叩かれます。

ヒカキンの真似事するキッズばかりだし、シバターとかに影響されて小学生が物申したりするのがなんとも。

キッズラインだって炎上するわけですし

個人的にはキッズラインの方が子供で釣ってるわけだが(お腹にいる時からすでにyoutubeに投稿されている)

あっちの方が親のロボットにしか見えない。

youtubeのネタのために二人目作られてるし。

 

小学生は外で遊べという風潮が強いためカメラの前で独り言いうyoutuberとは合わないだろうな。

 

かといって女子小学生が公園や海で遊ぶ動画とか別のコンテンツになっている…。

 

そもそもyoutube規約違反、この点からも批判はされる。

 

④ ネットのおもちゃ

 

ホモビ男優とかキリトとか輪から外れたものは基本的におもちゃとして扱われる。前にいったコルバルトとかのキッズもそう。そういう文化が形成されている。

別にあっちの界隈は元々そういうもんなので勝手にやってていいのだが、今回の件は広がりすぎて一般ピーポーすらも反応してるからその反応についてまとめたのが最初の方である。

 

炎上マーケティングは大成功

 

炎上原因はもういいとして、この炎上はyoutuber的には大成功である。登録者1000人程度なら名前を広め登録者増やすことが大事である。炎上が一番手っ取り早いわけで、今回の炎上でTV出演、また他のブログでも取り上げられ、登録者も二万人まで増え、再生数も何十万もいった。

本人は別に犯罪もなにもしてないのにここまで騒がれるのはyoutuber的に大成功である。

炎上すると悪影響なのは世間評価を気にするTV出演するタレントたちであり、登録者という自分の枠内だけの空間、またネットという見たいやつだけ見ろという社会性も合わさり炎上の悪影響はyoutuber的にはそこまでない。いっききーのきーみたく内定取り消し等のデメリットや一生十字架背負うみたいな面もあるが本人が気にするかどうかの問題である。

 

⑥ 終わりに

個性的な生き方ができず自己実現が叶わない、自己啓発本が売れる世の中なのに少年革命家が現れると無責任な批判をする。

結局、個性を掴みたいのか周りに合わせたいのかどっちなのか。

他になにか書こうと思ったけど忘れたのでいいや。