OPEC第2位の石油産出国で、宗教規律が厳しく、傍目から見ると戦争、アメリカとの関係悪化、人権問題など色々問題のある国と見られているイラン。でも実際は人々は優しく、日本からの旅行者も多く、遺産など見どころも多いです。そんなイランの見どころをご紹介しましょう。
イマーム広場
かつては「王の広場」と呼ばれ、イスファハーンの中心として構築。0.5キロメートル×150メートル長方形の広場が回廊式のアーケードに囲われ、各辺の中心にモスクもしくは門が配置。ペルシャ伝統のチャハール・バーグ(四分庭園)の考え方がベース。宗教・政治・経済の中心として、王の謁見やポロ競技、商業やパフォーマンスで市民に開放された場所であった。
広場のスケールの大きさに圧倒されますが、単に大きいだけでなく美しい構成で設計された場所です。ペルシア伝統の四分庭園(チャハール・バーグ)の思想を基礎に、そこから進化して、壁ではなくアーケードに取り囲まれた巨大な市民広場が出現したのです。
そして何より、外から眺めるのではなく、広場の内側に入ることが重要なのです。
ここは、政治、経済、宗教の中心地として、王の謁見式場やポロ競技場であるとともに、生活の場として商業や各種パフォーマンスで賑わう市民に開かれた空間だったのです。
ミーラード・タワー
2007年に完成。現時点で世界第6位の高さ(電波塔として)。最頂部は435メートル。登れる最上階は315メートル。年間46万人以上の観光客が訪問した(2013年時点)。塔内のエレベーターは50秒以内で観光客を最上階に連れて行ってくれる。頭頂部(展望フロア含む)は世界の電波塔の中で最大級の構造物とのこと
高さ435mのこの塔はイランで最も高い塔であると同時に、通信塔としては世界で6番目、建築物としては世界で19番目の高さを誇ります。建築面積13,000㎡のこの塔は、世界の通信塔の中で床面積の点で世界第1位です。ミーラードタワーは、テヘランのほぼどこからでもその姿を眺めることができ、独特の外観と相まってテヘランのランドマークに数えられています。
こういうのすき
ゴレスターン宮殿
イラン首都テヘランにあるゴレスターン宮殿はガージャール朝時代の宮殿で、18~19世紀にかけて建てられました。ペルシャの建築様式とヨーロッパの建築様式が巧みに融合した、優雅な建築物として知られています。2013年には世界遺産に登録されました。
内部はいくつかの博物館に分かれていますが、中でも鏡モザイクで有名なタラーレ・アスリ(応接の間)と、アブヤーズ博物館は必見。応接間の精巧な鏡モザイクは、まるできらめく星に囲まれたような美しさですよ。
また、この宮殿にはペルシャ式庭園もあり、5月には満開のバラに庭園が彩られ、優美な雰囲気を味わうことができます。観光の際には是非立ち寄ってみてください!