黒人奴隷のお話
舞台は19世紀アメリカ
主人公 ソロモン・ノーサップはニューヨークに住むプロのバイオリン演奏家だ。彼は自由黒人でかなり裕福な暮らしをしていた。そんなある日にワシントンで演奏しないかと勧誘され、ノコノコついていき、拉致監禁され奴隷市場で売られることになる。
黒人奴隷として農場などで働かされるが、当然、奴隷としての扱いを受けるはめに。鞭打ちや残酷な虐め。
本当に人権のない者とはどういう者か伝わってくる。身長170cmどうこうというレベルではない。
映画、後半になってくるとある程度の希望が見えてくるのだが、裏切りにより再び地獄へ。
一応は史実に基づいてるので最後はハッピーエンドとなっている。
最後に解放されたあとでもそんなにカタルシスは感じられないので見る人によっては胸糞かもしれない。農園の虐めてくる監督者をぼかした時が一番スッキリする。
私はこういう不自由な身に落とされ、抗い、最後に自由を得る映画は好きだ。監獄から脱出する映画とかね。
監獄な様な高校生活を送り、その後も全く希望の光が見えず、他人の足跡すら見えぬ暗闇の中を歩いてる自分もいつかこの終わりなき憂鬱に終止符を打てるのではないかと夢見ることができるから。