ツイッターにはbotという自動的にツイートするようプログラムされたアカウントたちが存在します。例えば美少女 BOTというアカウントがあったら、そのアカウントはひたすら美少女の画像をツイートするだけです。
そのような機械的な存在たちですが、それを動かしている人たちを「中の人」と呼びます。本来、「中の人」はBOTを通じて手動でツイートはしません。例外として「このBOTの活動を停止します」などの告知があるくらいでしょう。
なぜ「中の人」はあまり表面に出てきてはいけないのか。
それはBOTには必ずテーマがあるからです。
さっきの例の美少女BOTだと「美少女」がテーマ、後で話す予定の謎理論BOTだと「謎理論」がテーマであるのです。そして機械であるBOTをフォローする理由はそのテーマに興味があるからであって「中の人」に興味があるからフォローするわけではありません。BOTとは着ぐるみのようなものです。中に誰がいようと関係なくその表面しか私たちは見ません。しかし、急にその着ぐるみが「着ぐるみって暑くて大変なんだよねえ」とかメタ発言の愚痴をしてきたらどうですか?萎えるでしょう。もう一つ例えるならミッキーが急にうんこ座りしてタバコを吸い始めたら夢がぶち壊されてトラウマになるでしょう。
BOTと名乗るからにはそのキャラクターを常に守り続けなければなりません。
しかし、最近見かけるBOTは全て中の人が出てきて気持ち悪いです。
オタクどもに崇拝され神格化されてしまったせいで、自己顕示欲に溺れBOTの人気を自分の人気と勘違いし表面に出てきます。
そして勘違いイキリツイートを連発。盲目な信者は過敏に反応。
まさにツイッター黙示録。地獄絵図です。
すこし過去に遡ります。
昔、ツイッターBOT界を支配していた奴BOTという奴がいました。
そいつは時事ネタを合わせフォロワーを増やしていき『でた〜wwwwwww〇〇する奴〜wwwwwwww』という定型文は世界各地に広がりみんな使ってました。見かけない日はありませんでした。LINEスタンプまで生み出し金も稼げたでしょう。
しかし、現代ではもうみかけません。いつの間にかオワコンになりツイッタラーの心から消え去ったのです。いつからかはわかりませんが。
彼に一体何があったのか。今の彼のツイートを見ると全て自動のBOTになっていたのです。
おそらく中の人が飽きて捨てたのか、それともBOTのくせに中の人出まくりでうざいと感じみんな離れていったのか、真相はわかりません。
けれど、奴BOTは完全に本来の意味でのBOTになれたのです。しかしBOTになると同時にオワコンになってしまったのです。
これは一体どういうわけか。中の人が消え本来のBOTの姿を手に入れたのにもう錆びついてしまっていた。
よく考えると彼らはBOTとして不完全な存在なのです。
奴BOTも謎理論BOTも黒歴史晒しBOTも彼らの扱うテーマは「中の人」の意思がなければなりません。どのツイートが謎理論なのか、どのツイートが黒歴史なのかそれを判断するのは「中の人」であります。彼らの意思がなければツイートできない、ツイートがアップデートされていかないのです。奴BOTも時事ネタを扱って人気を博したのですが、それも『中の人』の存在が表に出てこないとならない、バズってるツイートに『出た〜www』とツイートするには中の人の存在が不可欠です。
謎理論だって時事ネタを扱うので上記の通りです。
また、外的存在で成り立っています。黒歴史ツイートするやつや、謎理論を提唱するやつがいなければならないのです、中の人達には面白さが微塵こも無くネタで謎理論を提唱できるほどの頭がないわけで、他人のツイートで生きながらえているのですから。
そんな他人任せのコンテンツのくせして自分たちの人気だと思い込むのは本当に哀れでしかない。
しかしただ機械的な存在で人気ではなかったでしょう。半分機械、半分人間の人造人間的な存在でなければならないのです。
でなければ彼らは存在できなかった、認識されなかった。
もし完全BOTになればたちまちオワコンになるでしょう。
ある意味、人にも機械にもなりきれず、自分を抑制し続け表面出せず、ツイッターという電子の海を漂い続ける彼らの存在はある種のハイブマインドのように個性が完全に失われていて「テーマ」という縛りの中でしか個性を出せないインターネットにおけるデミヒューマン個体なわけですから、オワコン(彼らにとっての死)にならないよう必死にそのキャラクターを守り続けてねーとしか言えませんね。