ジャン・クリストフとはノーベル文学賞作家ロマン・ロランの長編小説である。
長編小説を読む時間はないので要約された方、少年少女文学版を読んだ。
要は子供向けの児童書であるが、簡単な記述でシンプルであるが故に要約された簡潔した文となっており、読みやすいので
普段小説を読んでいないような人におすすめできる。それでも結構長いのではあるが。
ジャン・クリストフでは愛と自由が描かれている。
とはいえ、そこまで深く描かれているものではない。テーマはたしかに愛と自由であるが、
作家の言いたいことが押し込まれたような説教じみた文章にはなっていない。
主人公のジャン・クリストフの生き様を通して伝わってくる。これぞ優れた文学というものであろう!
本書は音楽家ジャン・クリストフ・クラフトの生涯を描いたものである。
音楽とは詩とは家族とは愛とは自由とは幸福とは人生とは、
彼の濃縮された人生にロマンの筆が色彩過多な奥行きを見せてくれてる。