三月生まれの生存戦略

Twitterで言えないこと書きます。3月生まれで苦しむ子羊たちの先導者になります。

映画批評

 

 

LEON

Huluに加入しているのだが、(別に対して利用していない)LEONがもうじき配信終了にとなるので急ぎ足で見た。悪くない映画だ。人に気楽に勧めることができる。二時間弱あるが退屈せず見られる。

 

最初見た感想としては教科書と思った。この映画で使われる、画面構成やレイアウト、カメラワークといった演出等は現代においても色あせることなく多用されているからだ。

ああ、元ネタはここにあったのかと。いや、もっと前から存在しているのかもしれない。ただ、この映画をきっかけとして広まった気もする。

多くの演出家が真似てきた以上、映画の「教科書」といえる。

オチ等は別に予測できる、当時の評価は知らないが、これは「王道」なのでその辺は深く掘り下げる気はない。

映画を全く見ない人でも、映画オタクでも楽しめる。見て損はない。

 

スカイ・クロラ

押井守のアニメーション映画。この映画をみるのは二回目で最初見たときはとても退屈し寝てしまった。それから数年後、攻殻機動隊うる星やつらパトレイバーなど押井守監督作品を見てきた、またそれ以外の映画、文章、芸術、それらを批評するものもみてきたわけで、だいぶ作品というもの、演出というものへの研鑽を深めてきた。演出ノートも買ったし、富野由悠季の映像の原則や、ジブリ鈴木敏夫のラジオや対談、メイキング映像などを見るのが好きで、見漁ったというのも大きい。今見返すととても面白く感じられたわけである。一定の教養がないと楽しめない。だが、映画とはそういうものである。

 

ゴジラ(1954)

第一作目のゴジラ。特撮の原典。こういう古典的な映画でよくあるのが、公開当時として見れば凄い映像で迫力も感じられるのだろうけども、いかんせん現代の目の肥えた視点ではチープに見えてしまう。ミニチュア感拭えないし、戦闘機を引っ張る糸も見えてしまう。これはたぶん映像をリマスターして奇麗にしてしまったせいであろう。当時のスクリーンやVHSでブラウン管でみれば糸とか建物のミニチュアなどはノイズが入り混じることで感じなくなるのであろう。それも計算にいれて作ってあるゴジラ一作目はゴジラシリーズの中で一番好きだ。こんな批評を書いてしまったがぜひ見てほしい。