今日は久しぶりに家から出て東京に行きました。
人混みだらけだし歩きっぱなし、立ちっぱなしで引きこもりの自分にはつらたん。。。
東京には僕の嫌いなものがたくさんあります。
私がこの世で一番嫌いなものは人間です。
なぜ嫌いなのか?理由は色々あるけど特に無いのかもしれない。
これだ!と決め手になる動機がない。好きになるのに理由がいらないのなら嫌いになるのにも理由はいらないでしょう。そんなあやふやな感情。でも仕方がない、嫌いなものは嫌いなのだから。
そんな嫌いなものだらけのこの地から一刻も早く離れたい。そんな思いからまた田舎に帰ってきた。
時刻はもう夕暮れ。
夕飯を食いに行くことにした。
駅近くの松屋に向かう通り道。人一人いないどころか虫一匹もいないような静けさの暗い道を通って向かっている。ついさっきまでは人にうんざりしてたのに、今となっては謎の不安に押しつぶされる。いや、この不安はずっと前から持ち合わせていたんだ。それを忘れさせられていたんだ。その道の途中でクラシックが聞こえてくる。ジャズ ロックと書かれた壁のある一階建ての建物。そのクラシックはどこかで聞いたことがあるような無いような。小学校の音楽の授業で聞いたのかもしれない、何気なく見てるTVで流れてたのかもしれない、少なくとも20年足らずの人生の中にそのクラシックはクラシックたる姿で僕の脳裏に焼きついていたのは確かだ。静寂な夜道に響き渡る記憶の断章の音に僕は気づかされたのだ。そうだ、音だ、音なんだ、この不安を忘れさせるものは、
あの夥しい人間のノイズですらも僕の不安を忘れさせたのだ。音を探さなければ、不安を忘れさせてくれる音を。