以前の記事の補足に近いです。
まず戦略とは何か。
今後日本、いや日本だけでなく世界の未来は暗く、安心できるものではないでしょう。
楽観主義的に考えるのもアリですが多くの人が将来の不安を抱えているでしょう。
生きるためにも戦略を立てねばならぬ時代
いつまでも安心神話に取り憑かれる人々や変わらないガラパゴス社会では気付きようもない事実を見ること。
そのための戦略について考えます。
まず、戦略の考え方。
戦略とは縦の階層であります。
戦略というのは、下から順に
<技術、戦術、作戦、軍事戦略、大戦略、政策、世界観>
6つのレベルに分けられます。
そして、ここが大事なところですが、
<「上位のものが下位のものを決定する」>というのが原則です。
つまり闇雲に最下位の『技術』を得ても上の階層から考え意味を持たせなければ使い物にならないということです。
『技術』とはすなわち「資格」「学歴」「語学」など。。。
面白いのが『技術』が一番下の階層なのです。
国家観で考えると「ものづくり」「科学技術」「研究」
日本のこれれのレベルは世界水準レベルよりも高いはずですが、IT後進国など揶揄されます。『技術』が高くても上の階層が低ければ意味がないのです。それを生かす戦術がなければ。
例えば「7PAY」二段階認証がなく個人情報が取られ大損害でした。ここまでITインフラが普及した時代なのになぜこのような事態が起きたのか。もちろん二段階認証がない時点で『技術』ですらも負けているのですが、やはり戦術ですらも負けています。他の大手がキャッシュレスブームに乗ってる中でセブンは乗り遅れた他の企業の方が戦術では上でしたのです。
そもそもキャッシュレスの話であれば技術レベルはどれも同じくらいなので後は対応店舗の数などの使いやすさなどの面での勝負のはずなんですが。。。
また日本全体の話では『技術』がいくら高くても国が豊かになってません。また研究費を減らしたり、教育の公的支出は先進国最下位、その内技術でも勝てなくなります。
この話はまた詳しくやります。
戦略において大切なのはコントロール
戦略学の世界でいうところの「コントロール」とは、
「常に相手より優位に立って、相手を管理すること」を意味します。
そして、戦略で狙うべきことは勝利ではなく「コントロール」なのです。
つまりの人生の勝ち組とは相対主義的な勝ち負けではなく、自分の将来へのリスクを上手くコントロールできることが勝ち組なのです。
そもそもあなたの人生はあなたしかいないのに何と比べて勝ち負けを判断するのでしょうか。他人と比べるとして、判断には第三者の存在が必要なわけですが誰なのか。世間という曖昧な存在に自分の価値判断を任せるのか。世間的にはという言葉がありますが、何を持ってして世間的なのか。その世間とやらはあなたの心の中に存在する第三者であなたにとって都合のいい世間なのではないか。あなたの中に存在する世間もそれはあなたを構成する一つの要素でありあなた自身である。
つまり勝ち負けという判断は結局自分ですることになる、自分が勝ちだと思っていたらずっと勝ち組なわけだ。マインド的には正しいのかもしれないが、実態はどうなのか。
ここで戦略学の話に戻します。戦略の価値は「相手をコントロールすること」ですが人生において「相手」とは何か。
他者、理想の自分、過去の自分、ライバル、などいろいろ考えらますが、この問いに答えはないでしょう。他者をコントロールするのも人生において必要だと思います。
真実などこの世になく個人の解釈があるだけです。ニーチェ的に言わせればこの世に心理はない、ただ解釈だけがある。
普通の人間にとっては真理は慰めであり、苦痛を癒す薬であるから。
なぜ客観的な評価を必要とするのか。「孤独への恐怖」からだ。
近代社会は人々に「自由」を解放したが、そのことで人々は「生の意味」を自分で作り出さねばならなくなった。
絶対が失われた世界で生きねばならない。
奴隷道徳でしかない。